白磁の器で世界的に知られる陶芸家の故黒田泰蔵氏の作品です。
20歳でパリに渡った黒田氏は、人間国宝・島岡達三に出会い、その後カナダで陶芸を始めました。
帰国後は様々な技法で作陶に取り組み、45歳で『轆轤成形、うつわ、単色』という3つの条件を定め、白磁の制作に傾注しました。
その作品は日本だけでなく海外でも高い評価を受け、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館などにも収蔵されています。
装飾を削ぎ落したシンプルな器形は静謐な緊張感を、一方で白釉を掛けた柔らかな肌合いはぬくもりを感じさせます。
黒田氏ならではの芸術性と抜群の存在感を示す素晴らしい作品です。うつわ・菜の花さんの黒田泰蔵展にて入手いたしました。
お正月に花びら餅を、この器にのせたことがございます。和菓子に、とても合う器かな、と存じます。
写真にあります通り、わずかな欠けにヤスリを掛けて滑らかにした箇所と、1枚の方には、裏面の画像をご覧戴く通りの剥離した箇所があります。長く愛用するつもりで、金継ぎする機会をずっと窺っておりましたが、なかなかその機会がなく、2枚一緒に手離そうと思い立ちました。
付属品:箱はございません。
#黒田泰蔵
#白磁の器
写真をよくご覧の上、ご検討くださいませ。
カテゴリー:
キッチン・日用品・その他##キッチン・食器##日本茶用品・茶器